”死”っていいもの?悪いもの?
”死”が悪いとされる最も大きな理由。
それは、これから起きるかもしれない良い事の可能性が
剥奪されること。
起きるかもしれない。起きないかもしれない。
すごい曖昧。
ならば、不治の病などで今後”死”を待つだけの日々を
送るしかないとしたら。
もはや、”生”は苦でしかないとしたら。
”生”の終わりを意味するものとして。
”死”はいいものになるのか。
なるだろう。苦しみが終わるのなら。
自殺はダメなの?
一般的に自殺はダメだとされている現実で。
この本はこう主張している。
妥当な理由があり、必要な情報が揃っていて。
自分の意志で行動しているなら。
自殺という選択肢が正当になることもある。
これは安楽死のことだろう。
そもそも日本では合法化されていないが。
日本人でその選択をしたい人は、スイスに行くしかない。
安楽死以外の自殺は、道理的にダメ。
自殺する人に、もはやそんなこと関係ないけど。
”死”を悪いとするなら、不死を得たいのか。
不死は決して良いものではないでしょ。
よぼよぼになってまで、まだ死ねない、まだお迎えが来ない。
などとぼやきたくない。
結局、我々が求めているのは。
自分が満足するまで生きること。
これに尽きる。
生きた年月でも。遺したものでもなく。
DEATH ”死”とは何か。
イェール大学人気講師シェリー・ケーガン著。
700ページの分厚い本だけど。
専門用語はほとんど使われていない。
知りたいところだけ拾っていけば。
サクッと読みきれる。
”死”のワードにどうも惹かれてしまう人は。
生き方の模索の一助にはなるかも。
スッキリする答えは何一つ載っていないけどね。
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