これは昔々ある国に起こったおとぎ話ではない。
フランスで100万部突破のベストセラー。
世界10か国以上で出版。
「ごく普通の」国家が、日々の生活に知らぬ間に忍び込み、人々の行動や考え方をだんだんと支配するようになるさまを描いた寓話である。
『茶色の朝』 フランク・パブロフ 物語
ヴィンセント・ギャロ 絵!!
あの俳優のヴィンセント・ギャロが!!俄然興味津々。
この本は稀有である。
真っ当に生きていく上で、とてつもなく大切なことを語っている。
シンプルに。
まっすぐに。
やり過ごさないこと。
考え続けること。
本書のブームに火をつけたのは、2002年のフランス大統領選。
2017年の大統領候補だったマリーヌ・ルペン氏の父でもある極右政党の党首が、決選投票まで残ったことに人々が動揺し、人種差別と排外主義で知られる人物を大統領にしてはいけないと、にわかに本書が読み広められた。
が、日本でのほほんと生きている我々にも開眼させられる物語でもある。
淡々と過ごしている日常の中で。
ふと感じる違和感。
なんか、おかしくない?
それって、、、。
でも、周りは何も言ってないし。
声を上げるのはめんどくさいし。
、、まぁ、、いいや。
陽は昇りまた沈む。
小さな出来事が起こり。
ふと感じる。
それ、おかしくない?
それって、おかしいよ、、、。
今回は周りも少し、ざわついている。
だってどう考えてもおかしいもん。
しかし、時とともに鎮まっていく。
圧力なのかな。
心のどこかに引っかかるものがあっても、日常生活に紛れて忘れてしまったり、煩わしさに口をつぐんでしまったり、、、。
陽は昇りまた沈む。
淡々と生きている中で。
今日もまた、感じる。
それ、おかしくない?出来事。
たとえば。
いじめにあって心を壊している少年のTwitter。
加害者は子供だけではない。
大人だ。
無自覚の担任。
責任放棄の校長。
無駄に時間を浪費させる教育委員会。
時間が経てば、無かったことになるとでも思っているのか。
今を生きれない子供の声がTwitterから聞こえる。
関わるとめんどくさいから。
楽をとって、何もせず流す。
そんな過ごし方をしているから。
違和感で染まった世界になっている。
たったひとつでいいから。
小さなことでいいから。
その違和感を指摘していきたい。
真っ当な世界に近づいてほしい。
我が子のために。
やり過ごさないこと。
考え続けること。
とても深い意味をもって。
この本は蔵書コレクションに入れよう。