その場しのぎの優しさは誰の役にも立たない。くだりが、ひじょーに面白い。
日々こんなこと考えながら生きてんだなーって思うと、クスクス笑ってしまうエッセイ。
毎日毎日通る同じ改札機。
毎日飲み込む切符。切符。定期券。切符。。。
他のものでもいけんじゃない?
。。。10円?5円?
1円玉。。。
どーせ切符と認識してしまうんでしょ。の浅い考えでふつーにほんとに入れたら、めっちゃエラー音が鳴って、すぐさま素知らぬ顔して逃げたくだり。
クスクス。あざっす。
何気なく、当たり前風に過ぎている日常のふとした、どーせ大丈夫なんでしょ?の疑問。
わかる。わかるぞ。
(三好氏の場合、失敗してるけども。)
大人になってからの疑問は大切にした方がいい。
そこから面白みが生まれる。
これがないと、味気なくなるもんね。
旨味ってやつ。
コクってやつ。
日常のコク。
ほんのちょっとでいい。
むしろ、ほんのちょっとがいい。
そんなコクに出会えたら、ニヤリとする。
昨日、ミニバスの練習の帰りのこと。
子供たちを迎えにお母さんたちが集まっている。
あるお母さんのところに、まんまると肥えている3歳の女の子がいた。
男のコーチが愛情たっぷりに「こぶたちゃーーん。」ってあやしに行ったところ。
スッと背中を向けるこぶたちゃん。
ぷぷぷ。笑
世知辛いわぁ。
38歳の3人の子持ちのパパコーチが、あやしに近寄ったのに、無言の背中で拒否。
3歳を甘く見たな。
女子だよ。
3歳にしても。
女子なのだよ。
こぶたちゃんと言われていること、認識してますよ。
ただちょっと肥えてるだけ、あたしはれっきとした幼児。と物語る女児の背中。
ニヤリがとまりません。
そんな日常を、絶妙なタッチのイラストと共に、しっとりまとめ上げてるこの本。
むしろ、この挿絵に惚れた。
画集が出たら、即手に入れたい。