「ぼくたちは ひとりぼっちではないことを知るために 読むんだ」
本書は第13回(2016年)本屋大賞受賞作。
これはたしかに書店員の人たちから絶大な支持を受けるだろう。
小さな島にあるたったひとつの小さな本屋。
そこの店主は気難し屋のがんこ者。
ヤングアダルト、翻訳もの、スポーツ回想録詩などはほとんど置いていなくて。
文学作品の短編集がお気に入り。
巷には大型書店のチェーン店が流行っているけれど。
こんながんこおやじのこだわり書店があるのならば、ぜひとも訪れてみたい。
この本の中のキーブック、「遅咲きの花」。
だいぶ気になります。読みたい。
また、各節の冒頭に置かれた短い書評の意味も最後に明らかにされ、それを知ったとき、物語の深みが増す。
この本は、書店員が主人公で言葉を失っても、喪わないものの話である。
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