注目キーワード
CATEGORY

小説

  • 2021-05-11
  • 2021-05-18

だれかの助けて。声を聴こうとしていますか。

こんな苦しいことってあるの。 胸が詰まる。 うぅぅ。はぁぁ。 助けてほしい。 聴いてほしい。 どうか、、、。届いてほしい。 そう願ってやまない物語を読んでしまった。 フィクションだけれども、ノンフィクションでもあり得るリアル感で読ませていく筆致力。 町田その子氏、ごめんなさい。 存じ上げてませんでし […]

  • 2021-05-07
  • 2021-07-04

泣き方を知らない少年の物語

人は誰でも、頭の中にアーモンドを二つ持っている。 それは、耳の裏側から頭の奥深くにかけてのどこかに、しっかりと埋め込まれている。 大きさも見た目もちょうどアーモンドみたいだ。 アーモンドという意味のラテン語や漢語から、「扁桃体」と呼ばれている。 このアーモンドの、どこかが壊れている。 医者たちが下し […]

  • 2021-04-18
  • 2021-04-18

動物だけと暮らすってどういうこと?

表紙をめくるとタイトルが現れて。 その中表紙のデザインが、ネイビー×シルバー。 配色の中で一番好きな組み合わせ。もうこの時点でこの本は好き。 光が溢れ、水が草を育み、水蒸気が空に立ち昇っていく。 緩やかに流れる川は曲がりくねって進み、その水面に陽光の輝きを乗せて海へと至る。 いっせいに鳴き出した無数 […]

  • 2021-03-25
  • 2021-04-17

体で感じる読み方ができますか?

自分の女の体が、動物としての役割と捉える。 『推し、燃ゆ』 宇佐美りん もう読んだだろうか?第164回芥川賞受賞作だ。 話し言葉のカギカッコの使い方が、なぜ?そこは使うの?そこは使わないの? なにを読ませたいのだろう。 著者の意図を探りながら読む。 肉体の重さをコントロールできず、日常をうまくやり過 […]

  • 2021-03-18
  • 2021-03-18

若さと斬新さと三島由紀夫の結合

人間が信仰を捨てることはままある。 そいでも信仰を取り戻すことなんてできるんでしょうか。 何かをふたたび信仰することはできるんでしょうか。                     かか  宇佐美りん うーちゃんは、「かか」を信仰している。 かかとは、母である。 温度がだくだくに溢れている。 なんなん […]

  • 2021-02-17
  • 2021-02-17

こんな研ぎ澄まされた小説を他に知らない

同じ小説を短期間に2度読むなんて。 2度目の時間を、新たな1冊に費やした方が充実すると思っている。 覆された。 名もなき彼のデビュー作に。 この本はなぜだろう。 1度読み終えて、まず圧倒的に好きだった。 水墨画をテーマにしたものは、初読だったし新鮮で学びもあった。 砥上裕將氏の「線は僕を描く」をひと […]

  • 2020-12-10
  • 2020-12-10

本を守ろうとする猫の話

胸の内にあるたくさんの思いについて。 できるだけ生真面目に向き合おうとする。 本が好きな人ってそんな性格の人が多いんじゃないかな。 それに相まって、本の話になると普段と全然違う表情をする。 だから、なんとなく近しい感覚があって、出会えたら嬉しくなる。 本を閉じ込めている迷宮に、1匹の猫と引きこもりの […]

  • 2020-03-10
  • 2020-11-14

不倫された東出君のドラマ。

不倫てこんな簡単に始まるのかと、驚いた。 物語だけど妙にリアルで、そもそも男は不倫なんて当たり前で。 女が一線を越えるってときは。 心が動いたら、その一歩は案外軽いのかもしれない。 近くのマンションを見上げると、こんな家庭はザラにあるんだろうな、と。 原作「あなたのことはそれほど」は、そういう意味で […]

  • 2020-03-05
  • 2020-11-14

島本理生。抗えない想いは罪か、幸か

女ってめんどくさい。 一見なに不自由なく生活していても、心の中まで満たされているとは限らない。 社会や家庭の中で頑張り、張りつめた心がもたらした弱さゆえに。 愛するだけじゃだめ。女性として愛されたい。 女って、、欲深い。 妻や母としての正しさばかり求められるわりには、幸福の答えがない女性の人生の選択 […]

  • 2020-02-06
  • 2020-11-14

島本理生が性犯罪を書いたらこうなった。

法廷に立って初めて誰かに話を聞いてもらえた。 「虚言癖、自分のせい、リストカット、助けなくていいです、私のこと」 自分の心と向き合うことができたからこそ、滲み出た言葉たち。 虐待の傷は完全に治ることは難しく、その経験を乗り越えて社会で居場所を見つけているように見える人間でさえ、何かの折に歪みを生み出 […]