「本当は奪われているのかもしれない、と僕は思う。」
この帯に興味を惹かれた。
そう、まさに今の世の中。
利便性を追求しすぎて、自分の歩く速さを決められてしまっている。
まぎれもなく、生きる上で大切なナニカを見落としている。
スマホ片手に、カーナビに頼りすぎ。
最短距離の近道ゆえに、出会っていたナニカを見つけられない。
自分の五感をフルに使ってこの世界を生きていない。
美しさは、すぐそこに。
すぐ目の前にあるのに。
そのアップル製品を覗き込んで、何を探しているのか。
もっと、自然に。
もっと、丁寧に。
ナニカを得たようで奪われている。
だまされない。
きちんと歩いていく。
著者、松本巖氏のあとがきにいたく共感した。
絵本の内容はすごくシンプルながら、メッセージは強い。
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