子どもは基本的に、自分でよくなろうと行動する。
脳がそういう働きになっている。
親ができることは、それを邪魔しないこと。
何が邪魔なのかというと。
口うるさく言うこと。
これです。これなのです。
世のお母さんたちの代名詞。
口から生まれた生き物。
口をひらけば、小言。
まあ、しゃべる、しゃべる。
ある子供はこう言ったとさ。
「ママにちょっと何か訊いただけで、どうしてそんなしゃべるの?遊ぶ時間が無くなっちゃうよ。」と。
どんだけーーー。
そこで、本書で一番学んだのはこれ。
『親が穏やかな気持ちでいれば、子どもは自分で最良の解決策をみつけられる。』
これをするには、余計なことは言わない。
具体的に。
「お風呂に入りなさい。何回言わせるの、毎日毎日・・・。」
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「お風呂の時間だよ。」
「もう寝なさい。何時まで起きてるつもり?耳がついてないのかね、まったく。」
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「21時だよ。」
「また部屋が汚い。片付けなさいよ。いちいち言わなきゃわかんないのかねえ。」
⇩
「出しっぱなしだよ。」
つまり、現実のことをそのまま言う。
それだけ。
小言は言わない。
事実だけを言うと、良くなろうと脳が判断して行動を起こすから。
小言が混ざると、子どももイラっとして余計反発してくるので。
お互いイライラする。
これはなかなかに使えるので、お試しあれ。
とはいえ、イライラする時はある。
その時の”誰も傷つけない怒りの発散方法”がある。
”怒”の気持ちをはっきり口に出して言う。
「私はイライラしている」
「ママ、嫌な気分なんだけど。」
これは子どもにとっては、振る舞いを直すための警告になる。
第一段階で効果がなかったら”怒”を強めて表現する。
「ママ、めっちゃ怒ってんだけど!」
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説明を一切加えずに自分の感情を述べただけで、子どもはイライラの原因行動をやめるはず。
それでも効果がなかったら、”怒”の理由を説明し取りたい行動を口に出す。
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「また使ったもの、あちこちに置きっぱなし!!あっちもこっちも散らかっててイライラする!!全部捨てたいわ!!」
この発散方法で特筆すべきは、怒りの相手を攻撃せずとも自分のイライラの感情は発散できること。
このやり方は、子どもにダメージを与えない。
なぜなら相手を侮辱していないし、性格・人格も攻撃、否定していないから。
しかし小言を言う癖がついている人は、この方法を身につけるためにかなり意識しないとダメだけどね。
余計なことは言うまい・・・・と。自念。自念。
でも、意識するだけで変わります。
逆に、子どもの”怒”に対応する方法は、これ。
とにかく感情的な慰めをしてあげること。
気持ちを代弁してあげて、理解を示す。
「それは嫌だったねーー、最悪じゃん。」
「そりゃ頭に来るわ、よく我慢したね。」とか。
まちがっても、「こーすればいいんじゃない?」
「なんでこうしなかったの?」は言わない。
評価批判はイライラを増幅させ怒りを爆発させる。
対処は子どもが子どもなりに考えるから。
イライラした気持ちだけ汲み取ってあげる事こそが大事。
小言はダメダメ。
育児が育自たる所以は。
余計なことは言わないってことなんじゃないかなぁ。
口うるさいおばさんからの脱却。」
我慢。我慢。
そんなすごくシンプルだけど、子どもの話にどんな返事をしてますか?の答えが知れる良書がこれです。