自分の娘が結婚する時に、私は泣かない気がする。
それまでには、一人暮らしをして自立してほしいし、結婚した後の生活を考えたらあくまで、新しい生活のスタートってだけな始まりの儀式にすぎないと思っているから。
おめでとー。自分たちらしい家庭を築きあげてねー、幸せにねー。って声をかけて。
ある一人の女性の結婚式までの恋愛模様が描かれているこのお話。
白か黒かはっきりさせない、曖昧な関係をよしとする大人な付き合い方が。
それもいいけどね。楽で、気負わなくて、と思わせる。
でも、やっぱり好きな人の本命でありたいという自分の価値への欲求みたいなものは、大人恋愛の先には時間の経過とともにムクムクと顔出してくるんだろうね。
人間てきっとそうなんだろうなって。
私を認めて。私を愛して。私だけを愛して。ってなる生き物。
大人と子供の間の恋愛観を楽しめて、サクッと読めるライトな一冊でした。
何も考えずラクに読みたい時に、ぜひどうぞ。
娘の結婚式か、、、。現実の延長の通過点。ただの一幕だとわかっている。
めでたい最中に3人に1人は離婚すんだよ、とか冷めた考えを抱きつつ。
そうはいっても、きっとね。幼稚園の卒園式のように。
あの雰囲気の不思議な魔法にかかり、ポロポロ泣いてしまうんだろうな、たぶんね。
いつの日か、そんな日が訪れるのだろうか。
どうなんだか。
リンク