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島本理生が性犯罪を書いたらこうなった。

法廷に立って初めて誰かに話を聞いてもらえた。

「虚言癖、自分のせい、リストカット、助けなくていいです、私のこと」

自分の心と向き合うことができたからこそ、滲み出た言葉たち。

虐待の傷は完全に治ることは難しく、その経験を乗り越えて社会で居場所を見つけているように見える人間でさえ、何かの折に歪みを生み出す。

誰が被害者で。誰が加害者か。

こんな形の虐待もあるということと共に、人の本質を見抜いている怖さもある。

タイトルの背景にあるものを紡ぎながら、読みたい。

島本理生作品の中では、群を抜いておもしろい。

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