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だれかの助けて。声を聴こうとしていますか。

こんな苦しいことってあるの。

胸が詰まる。

うぅぅ。はぁぁ。

助けてほしい。

聴いてほしい。

どうか、、、。届いてほしい。

そう願ってやまない物語を読んでしまった。

フィクションだけれども、ノンフィクションでもあり得るリアル感で読ませていく筆致力。

町田その子氏、ごめんなさい。

存じ上げてませんでした。

私はこの本にとても感銘を受けました。

あなたの他の著書を読みたいと、強く思います。

読みますけれど、ね。

空想や妄想では到底練り切れないだろうキャラクターの厚さ、バックグラウンドや緻密な人間性の描写、取り巻く関係性。

自身が、もしくは誰かの体験をもとに紡いでいるのではないかと思ってしまう。

ほどに、すべてが細かくて違和感なく繋がり存在させられている。

感情移入が避けられなく飲み込まれてしまう。

強者から弱者への逃げ道のない暴力、助けての声が誰にも届かない。

長い長い時を経てようやく届いた声に、差し伸べられた先の手は。

それによって救われたのは、実は誰なのかという。

52ヘルツの声の連鎖。

この現実の世界にも、その連鎖は起きているのでは。

言霊の持つ力は強い。

助けてほしいの声は、きっと届く。

きっと届くんだ。

負けないで。

その声が聴こえるように。

研ぎ澄ましておきたい。

『52ヘルツのクジラたち』 著 町田その子

2021年本屋大賞受賞。全国の書店員さんは、この本を最も多くの読者に届けたいらしい。

にしては、、苦しい本だった、、。

もちろん、YouTubeで検索して52ヘルツのクジラの声、聴きました。

勝手な想像だったけど、そんな低い声も出すのねって思った。

意外とヘルツの幅が広い。

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